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フリーランスに税理士は必要?費用対効果の分岐点
独立して最初の壁になりやすいのが「確定申告、これで合ってる…?」問題。会計ソフトで自走できそうな気もするけど、インボイスや消費税、経費判断が絡むと一気に不安が増えますよね。この記事では、**税理士をつけるべき“分岐点”**を(1)費用相場の目安(2)丸投げ・記帳代行の使い分け(3)インボイス絡みの判断ポイント、の3つで整理します。結論は「毎年悩むなら仕組み化した方が安い」。
あなたの状況に当てはめて判断できるようにします。
※本記事は2026年1月時点で公開情報を確認した前提で執筆しています。
税理士をつける=何を買っているのか(時間・ミス・判断)
「税理士に頼む」と聞くと“申告書を作る人”のイメージが強いですが、本質は判断の外注です。フリーランスに効く価値はだいたい3つ。
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時間の回収:記帳〜申告の工数を削る(本業に戻る)
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ミスの回避:経費区分・控除漏れ・消費税の判断ミスを減らす
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意思決定の補助:法人化、役員報酬、インボイス登録、簡易課税/原則などの分岐を整理する
つまり「税理士=コスト」ではなく、手取りとキャッシュフローのブレを小さくする保険でもあります。特に、消費税(インボイス含む)が絡むと“判断の難易度”が一段上がります。国税庁の資料でも、免税事業者等からの仕入れに対する経過措置(80%→50%)など、制度上の分岐が明確に示されています。
よくある誤解・落とし穴
誤解1:会計ソフトがあるから税理士はいらない
会計ソフトは強力ですが、できるのは主に「計算」と「形式化」。
一方でフリーランスが悩むのは「これは経費?」「インボイス登録する?」「消費税の計算方式は?」などの判断です。迷う時間が毎月発生しているなら、ソフトだけでは解決しきれません。
誤解2:税理士は“丸投げ”しか選択肢がない
実際はグラデーションがあります。
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自分で記帳 → 申告だけスポット依頼(年1回)
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記帳は一部だけ外注 → 月次の負担を削る
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記帳代行+顧問 → 月次も相談も丸ごと外注
スポット依頼の目安として「確定申告のみ5〜10万円程度」という整理もあります。
誤解3:インボイスは“登録しないと詰む”
ケース次第です。取引先が課税事業者だと交渉は起きやすいですが、制度には経過措置があり、2026年10月1日以降は控除割合が**80%→50%**へ移ります。ここが交渉・契約更新の山場になりやすい点は押さえておきたいところです。
判断基準は「売上」より“複雑さ”と“毎月の悩み量”
税理士をつけるべき分岐点は、年商の大小よりも「複雑さ」と「悩みが常態化しているか」です。以下に当てはまるほど、費用対効果が出やすいです。
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毎月1回以上「これ経費?」で手が止まる
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源泉徴収・立替・外注費など取引が増えてきた
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**インボイス(登録/未登録)**が絡む取引先が増えた
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住民税・事業税・消費税で「翌年ドカン」が怖い(資金繰り重視)
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将来の法人化を含めて“最適解”を早めに固めたい
費用の目安感として、個人事業主の税理士費用は依頼形態で幅があります。たとえば「確定申告のみ」や「顧問契約(訪問頻度など)」で相場レンジが整理されています。
また、記帳代行単体でも月額の相場感(例:個人事業主で月3万円程度から、等)という整理もあります。
今日からできる:税理士選びと依頼形態を決める6ステップ
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ステップ1:まず“困っている作業”を分解する(所要10分)
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例)記帳が面倒/経費判断が不安/申告が怖い/消費税が分からない
つまずきポイント:全部まとめて「不安」にしない。分解すると外注範囲が決まります。
ステップ2:依頼形態を3択で決める(所要10分)
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申告だけスポット(年1回)
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記帳代行+申告(月次入力を外注)
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顧問(相談あり)+必要なら記帳代行
つまずきポイント:「丸投げ=正義」ではなく、“自分が残したい作業”を決める。
ステップ3:資料の整備(所要30〜60分)
必要情報:前年の申告書(あれば)、売上の請求書、経費の領収書/明細、口座・カード、会計ソフトの状況
つまずきポイント:紙・データが混在していると見積りが上がりやすい。月次で整理するだけで費用が下がることも。ステップ4:見積りは「料金」ではなく「含まれる範囲」で比較(所要30分)
チェック例:
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記帳代行は何件まで?(仕訳数)
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消費税申告は別料金?
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インボイス/簡易課税の相談は含む?
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連絡頻度(チャット可否)
つまずきポイント:安いけど“申告だけで相談不可”だと、結局自分が悩み続けます。
ステップ5:費用対効果をざっくり計算(所要10分)
例(架空):
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毎月の経理・税務の悩みで月6時間ロス
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あなたの稼働単価が仮に時給5,000円相当なら、月3万円の機会損失
→ 月額2万円の顧問で悩みが半減するなら、十分回収できる可能性
※相場レンジは依頼内容により幅があります(申告のみ、月額顧問、記帳代行の有無など)。
ステップ6:まずは3ヶ月だけ“試運転”で契約する(所要5分)
つまずきポイント:1年契約の固定観念。相性が合わないとストレスが増えるので、最初は短期でOK(事務所方針によります)。
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ケース別の最適解
ケースA:独立1年目・売上はまだ安定しない(でも不安は大きい)
おすすめ:申告スポット+1回の相談
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理由:コストを抑えつつ、初年度の“型”を作れる
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注意点:記帳がぐちゃぐちゃだと申告費が増えやすい。日々は会計ソフトで最低限整える
ケースB:取引先が増え、インボイスや消費税の話が出てきた
おすすめ:顧問(相談あり)+必要なら記帳代行
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理由:2026年10月以降、経過措置が80%→50%になり、取引条件の再交渉が起きやすい
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注意点:相手企業の状況(課税/免税、契約形態)で最適解が変わる。断定せず、前提を揃えて相談する
ケースC:記帳が完全に手につかず、本業に集中したい
おすすめ:記帳代行+申告(必要なら顧問へ拡張)
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理由:月次のストレス源を消しやすい
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料金感は「記帳代行の相場レンジ」などを参考にしつつ、仕訳数・資料の整理状況で見積りが変わる前提で比較
Q&A(5問)
Q1. 税理士は本当に必要?自分でやるのと何が違う?
A. 申告書作成そのものより、**判断(経費・控除・消費税・インボイス)**の安心感が大きいです。迷う時間が月1回でも発生しているなら検討価値があります。
Q2. 税理士費用の相場ってどれくらい?
A. 依頼形態で大きく変わります。申告のみのスポット、月額顧問、記帳代行の有無でレンジが変動します。目安感の整理として、スポット5〜10万円程度という説明や、年商・訪問頻度別の相場表などが参考になります。
Q3. “丸投げ”ってどこまでやってくれるの?
A. 事務所により範囲は違いますが、一般に「記帳代行(入力)+申告+税務相談」までを含むことが多いです。見積り時に“何が含まれるか”を必ず確認しましょう(仕訳数上限、消費税申告の扱いなど)。
Q4. 記帳代行だけ頼むのはアリ?
A. アリです。本業が忙しい人ほど効果が出ます。記帳代行の料金は依頼先や業務範囲で幅があるため、仕訳数・資料の整備状況を前提に見積り比較がおすすめです。
Q5. インボイスが絡むと税理士をつけた方がいい?
A. 取引先が課税事業者で、値引きや条件変更の話が出るなら“判断の外注”の価値が上がります。特に2026年10月から経過措置が変わるため、契約更新タイミングは要注意です。
チェックリスト(箇条書き10個)
- 月1回以上、税務の判断で手が止まっている
- 記帳が月末に溜まりがち
- 経費にできる/できないで毎回悩む
- 取引先からインボイスの話が出ている
- 消費税(簡易/原則、登録の是非)を説明できない
- 住民税・事業税・消費税の資金繰りが不安
- 法人化を1〜2年以内に検討している
- 申告のミスが怖くて毎年ストレスが大きい
- 税理士費用より“失う時間”の方が大きい気がする
- まずは3ヶ月だけでも外注してみたい
注意
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別具体の状況により結論が異なる場合があります。最新の制度・要件は公的機関の情報を確認のうえ、必要に応じて税理士・社労士などの専門家へご相談ください。
参考情報
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国税庁:インボイス制度(免税事業者等からの仕入れに係る経過措置のQ&A等)
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会計ソフト提供会社等の解説:個人事業主の税理士費用相場・依頼形態の整理
フリーランスとして理想的なワークライフバランスを実現するには、時間管理と自己管理が重要です。
働く時間と休む時間を意識的に分け、定期的に働き方を見直すことで、充実した生活を送れます。
自由な働き方を楽しみながらも、健康を守り、仕事のパフォーマンスを最大化するために、バランスを意識的に調整しましょう。
セルプロフリーランスでは、フリーランスとして働く方からのご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。





